2014年2月2日日曜日

【俳誌拝読】『儒艮 JUGON』第4号

【俳誌拝読】
『儒艮 JUGON』第4号(2014年2月1日)


A5判、本文62頁。編集・発行:久保純夫。掲載俳句作品より気ままに。

体臭の次に漂う蛍かな  曾根 毅

薬缶振って水少しあり冬の暮  木村オサム

流氷の音人体に骨二百  岡田由季

冬の日を写せば遺影にも似たり  杉浦圭祐

外套の小銭鳴らしてコヨーテ来  原 知子

さらさらと零す仁丹クリスマス  松下カロ

藁塚の芯まで温し暮の鐘  小林かんな

チューブから絞られている水母かな  城 貴代美

ああああと指から逃げていく白梅  久保純夫

(西原天気・記)

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