意味からの逃走はそう簡単ではない
福田若之
俳句における意味からの逃走の試みを否定するつもりはないけれど、それはそう簡単なことではない。ある言葉は、それをとりまく言葉によって意味からの自由を条件づけるのでなければ、あいかわらず意味しつづけるだろう。そして、ある言葉が意味から自由になる条件を整えるためには、その言葉をとりまく言葉たちはむしろ進んで意味せざるをえないだろう。
ただのナンセンスは意味してしまう;言葉どおりの意味もまた意味にほかならない。結局のところ、意味からの逃走は、言葉を言葉ではなくすることによってしか、なしえないように思う。
2016/5/26
2 件のコメント:
ほるありりすまさもたぱてしれよらら
そんなに意味から逃走したければハナモゲラ俳句をするしかないですな~
ま、そこにもタモリという意味がついてきますが。
意味からの逃走というけども、実際に行われていることは「無難な意味への逃避」じゃないですか。
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