2009年11月17日火曜日

●おんつぼ23 GO CINEMANIA 山田露結


おんつぼ23
GO CINEMANIA REEL 3
ワイルド・サイケを歩け!



山田露結


おんつぼ=音楽のツボ


はじめて聴いたとき、興奮のあまり全身に鳥肌が立った。カッコイイとはこのことだと思った。日本にこんなにカッコイイ音があったなんて知らなかった。

「GO CINEMANIA」シリーズは REEL 9 まであり、すべて日活アクションやロマンポルノなど映画のサウンドトラックで構成されているCDである。どのシリーズも超クールだが、シリーズ3作目、「ワイルドサイケを歩け!(Take a walk on the Psychedelic Side)」はアウトローな若者たちの破滅的な生き様を描いた映画「野良猫ロック」シリーズのサウンドトラックを中心に、ねちっこいオルガンやファズ・ギター、ワウ・ギターが満載で実にノリノリ(ノリノリなんて死語ですか?)。

1曲目の「野獣を消せ」~ワイルド・クライでの尾藤イサオのジェイムス・ブラウンばりのシャウトにいきなりノックアウト。その他、和田アキコ、梶芽衣子、ズー・ニー・ヴー、日野皓正、星勝、井上堯之などなど豪華メンバーが繰り出す40年代ゴーゴー・サウンドを聴いているうちに頭の中がサイケ色になってグルグル回り出し、いつの間にか異次元にトリップしてしまう(注射もしていないのに)。

聴き終わった後、煙草を吸い方や身のこなし、しゃべり方が何となく藤竜也になっている自分に気付く。


COOL度 ★★★★★
チンピラ度 ★★★★★



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