2010年10月17日日曜日

【俳誌拝読】『蒐』第5号を読む さいばら天気

【俳誌拝読】
『蒐』第5号を読む  さいばら天気


『蒐』第4号(2010年春)については本誌で取り上げさせていただいた。

≫デザインは世界を変えるか?
http://weekly-haiku.blogspot.com/2010/04/4_18.html

『蒐』第5号は2010年9月25日発行。


表紙は秋らしい色合い。



デザイン・造本の趣向は、前号に比して抑えめ。









ちょっと句を紹介。

湖に町は傾き青簾  菊田一平

転寝のをとこに憑いて玉虫は  鈴木不意

さるすべり開きしべとべとの夜風  中嶋憲武

水無月の風のゑくぼを水の面  馬場龍吉

同人・太田うさぎ氏の諸句が充実。

鰭たたみ金魚まつすぐ浮いてきし  太田うさぎ

歳月の流れてゐたる裸かな  同

朝曇アイロンおもおもしく進む  同

貝に貝吸ひつき夏を惜しみけり  同

ポロシャツの鰐へ水鉄砲放つ  同

「招待席」のページには、中村十朗氏の2作品・計14句。

水の夏雲のようなるヘブライ語  中村十朗

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