10句競作(第3回)予選通過作品&選考ライブ会場
本誌募集の10句競作(第3回)の審査・選考の骨子・日程が決まりましたので、以下にお知らせいたします。
1 【本日】3月19日(火) ウラハイに予選通過全25作品を掲載(コメント欄に感想等を自由に書き込んでいただいて結構です)
2 【明日】3月20日(水・祝)22:00より ●10句競作(第3回)の件審査選考ライブ。この記事のコメント欄にて進行します。第3回の審査員は、岸本尚毅氏、阪西敦子氏、馬場龍吉氏。
3 審査選考ライブにて、本誌掲載作品を決定(時間切れの場合、日時を改めて、続・審査選考ライブに決定を持ち越します。)
感想etcはご自由に(≫コメントの書き込み方)
審査選考ライブを待たずとも結構です。
更新ボタンorF5キーで、最新のコメントをお読みください。
●
ご不明の点等ありましたら、atsushi.murakoshi@gmail.com (村越敦宛)まで、お願い致します。
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4.
傾ぐ癖
傾ぐ癖ありて我らが春の星
軍配は春に上つてゐたれども
舞ひ初めし雪が黄色や春の夢
麗かや釈迦説法を聞き給ふ
雛はまだ箱の中なり山笑ふ
雪解の橋がびしよびしよ昼の月
耕して綺麗な畑となりにけり
啓蟄や長き方へと長き虫
花の種野菜の種と分けてある
腕組の小学生やチューリップ
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5.
ひと
天狼や身裡に始祖の羅針盤
ひとといふ時間犇めく冬銀河
人柱立ちたる海の冬日かな
ポインセチアひと遠くゐる窓明り
三月がランプを持つて立つてゐる
花明りさびしき町の底にゐる
百千鳥囃す虚空を柩ゆく
恐竜のみてゐる涯の青銀河
炎天に廃炉並びて放光す
・・・・・さて渉らむか天の川
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14.
共鳴
鬼は外母へ通ずる闇のあり
散剤のからだに広がれば深海
きさらぎの瞳孔開く地球かな
安吾忌のサイフォンの水上りをり
料峭の内臓をしぼつて歌ふ
夜の名の女とゐたり春の雪
回廊に哲学めきし余寒かな
だんだんと梅林の共鳴しだす
蛇穴を出でて飲みたる水甘し
くちびるのやはらかさにて花ひらく
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15.
さっきまで
みおちやんと言ふらし梅の咲いたらし
ごみ袋地球の冬に置いてくる
白梅や三階で聞く癌のこと
屋根と言ふ三角のもの雪催
蒲公英や幸福論は好きですか
一度だけ指差して買ふ草の餅
卒業や江後君の名は順之祐
油蝉これより道に死すところ
小鳥来るマホメットとは無縁なる
運動会だつたやうだねさつきまで
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25.
喪失
午後の紅茶飲んで生存者なしというテレビ
キューピーの腕失くしたままで一年生
象の子が嘆く扁平の足四つ
桜咲いたが人間失格かもしれぬ
現の証拠という名にされて咲くしかない
PK戦の強姦されているような
こんなに晴れて税金のしくみが解らぬ
今日会った男と鳥葬の話
いっそスクランブル交差点で掻き混ぜてくれ
たましいのような月が出て逃げる
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27.
肩こり
凍鶴のきこきこきこと首鳴らす
室の花湿布のうまく貼れぬ夜
肩こりの朝よ初霜おりる日よ
肩こりのひどくて寒椿憎い
肩こりの広がっていく寒の雨
片栗の花に肩こり差し上げる
初春の肩こり瓶に詰めていく
山笑う山に肩こり埋めに行く
肩こりを流してしまう春の川
肩こりもいつかは春の海になる
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28.
日曜日
山眠る絵本の中の雪とけず
コート吊る窓に石鎚晴れてをり
如月の雲わかれゆく大欅
鳥雲に雫のやうなイヤリング
啓蟄や日の差してゐる兎小屋
春の川覗いてゐたる双子かな
グラタンに少し焦げ目や鳥の恋
花の種蒔いてしづかな日曜日
水温む壁に山下清の絵
滅びゆく星の桜を仰ぎけり
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30.
採光
また街で見かけることも巣立鳥
産んでみてこれからのこと子猫かな
領収書ばかりの机春風に
赤い服着せてしづかや梅の花
土器やものも云はずに廻しをる
気持よく挨拶朝の巣箱かな
下萌や人集まつて袋置き
ものの芽に颯と日照雨が過ぎゆける
パンジーと藁に産みたる鶏卵と
種袋楽しき人が振つてゐる
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32.
猫の子
初鏡ファイティングポーズとつてみる
駈けてきて行きすぎる人冬木立
待春の鳥をつかめば骨のある
地下鉄で帰るふるさとミモザ咲く
卓袱台を三つつなげる春祭
馬たちのコの字囲ひに仔馬をる
胸に手を入れて猫の子受け取りぬ
黒板消し挟みし戸より春の風
共学に変はる女子校卒業す
オムレツを開くナイフやらいてう忌
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34.
門限
カステラの描写細密寒波来る
古新聞古雑誌みぞれはやまず
バス停や牡蠣食べてより脈早く
梅林へゆく涙腺のあるうちに
紅梅の匂う門限破りかな
三月やカナリア飼われ中華街
とびうおのてんぷら春の雪やみぬ
チューリップ買いに腱鞘炎の友
あさってはあるはず桜餅四個
段違い平行棒春闌けにけり
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35.
風の日
風の日の浅き眠りや午祭
切り離す切手の縁の余寒かな
金星の昼となりたる雪解水
その中に羽散らばりて薄氷
連山の谷ゆるやかに凍ゆるむ
雪代の枝先流しつつ流れ
早春の金管楽器抱く腕
料峭の水深深き湖上かな
春めくや塀より長き箒の柄
ありあはせのもののひとつに春ショール
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39.
帽子
しぐるるや改行の無き現代詩
水底に硝子の破片冬ざるる
街角の煙草屋失せて山眠る
短日やぱたぱた畳むパイプ椅子
去年今年魔女の帽子の忘れ物
くすつと笑ふシチューの中の人参が
空缶に水鳥の影届きけり
底冷や目玉小さき深海魚
マネキンに涙描かれ冬の蝶
猫の眼に吸ひ込まれたる冬銀河
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40.
みなしご
冬の日のはねる音符にさはりたし
雪うさぎびつしりとゐて眠たかり
竹馬の子らおほぞらの穴の下
クラスメート次々消える雪まろげ
きみと名前とりかへてみる日向ぼこ
雪女郎溶けて幼なくなりにけり
具がいつも同じちび太のおでんかな
ひらがなでつくる小鳥や雪のこゑ
指切の指がみなしご霧氷林
手ぶくろに魂は収まりますか
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42.
何の国
鳥雲にここで一旦切る台詞
振付をぬるぬるとして春の山
春泥のやはらかオカリナを製す
カタログを繰る静かなる春の夢
蜆開き島倉千代子笑ふ昼
三味線を抱く手花綱巻かれをり
緑立つ薄紙剥ぎて広辞苑
鶯餅は何の国です先生
タルタルソース菜の花を解放す
種芋の愛敬ありて束ねらる
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43.
家霊
蟇出づや南無南無と息吐きながら
雛唄や畳の下に家霊居て
白魚を啜るに舌の根に力
雛の灯に埴輪のやうな顔をして
春愁の芯なり毬に大き臍
青き踏む媚薬のやうな雨が来て
鳥交む癌健診のバスの上
春の雪毒を吐くよに鳥が鳴き
かげろひて鳥の骸をつつく鳥
巣鳥鳴く無人の駅の大鏡
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45.
ショー
しぐるるや叩きて音のこもるドア
月氷る耳にて探る獣道
言ふことをきかない狐火はないか
銀幕の垂れし枯野となりにけり
黒兎抱かれシャンソンの中は雨
繰り返し繰り返し冬の川渡る
凍蝶を塔へ返さぬ者もゐて
寒晴や指人形をいつ捨てる
不器男忌の上唇を摘むなり
大抵の薄氷に影二十代
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46.
メルヘン
永遠に花咲かせむとキセル吸う
青黴にジャンヌダルクの遺灰かな
プロレスラー覆面に汗吹き出せり
昔むかし地球を回す蒲蛙
鬼退治たとへば古酒を捧ぐなり
人間も連れてゐるなり穴まどひ
紅葉且つ散るメルヘンに未来なし
きれいなドラえもんきたないドラえもん
雪女スターリン像平らげて
足跡の乾ききるまで春の泥
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48.
お年頃
少女らは地べたに座り花うぐひ
寝顔てふ臓器の一部磯あそび
蝶々のこぼれる涙袋かな
うをのめをぞりりりりりり鳥つるむ
いくたびもくぐるトンネル初蝶来
やわらかき母家の闇よヒヤシンス
乳母車ひしゃげて建国記念の日
春の夜のボディピアスの拡張器
土曜日の不妊外来雲に鳥
つちふるやパンクロッカーうたたねす
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53.
夏草
合唱部員五名で校歌入学式
葉桜や机の下で打つメール
廊下で騒ぐなとTシャツの教師
夏草の一塁ベースまで迫る
答案に補助線ばかり増えて夏
遠雷や草に埋もるる校歌の碑
中退の子の赤子抱く文化祭
求人票見る足元を冬の蜂
ロッカーの蓋にプリクラ卒業す
野球部が土撒く春の校庭に
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54.
FUKAIPRODUCE羽衣「サロメvs.ヨカナーン」より
雨粒はチュッパチャプスのごと長閑
春の雨散らすドリフトキングかな
雨傘を受け皿にして春の雨
ボーリング場の個室に春の宵
「よくわかんないよ見えなくなつて」梅
歌姫は皆の歌姫フリージア
春一番タクシー運のないワタシ
建国祭帰るところのある人と
猫柳ふたりぼつちは最強だ
石鹸玉くちづけのごと吹いてをり
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55.
転ぶ
冬の日の松が泣きたくなつてゐる
荒れてゐる腕が土星を包むなり
転ぶ自分は白いと思ひつつ転ぶ
洗顔ののちの尖塔蒼かりき
はぶらしに水の妖精いつも居る
のこぎりに夢引くときの静かさよ
屈託をバスに積んでる雪国だ
悪童の息がどうにも蜜柑なり
虫ピンに虹押さへれば虹虫に
網に星ではない魚だと笑ふ
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56.
オートリバース
朧夜にロールキャベツは泳ぐなり
北窓を開いて祓うカレー臭
黒猫のオートリバース春の宵
花見舟漕げよマイケル阿弗利加へ
倒立す早春のほろにがき野に
千の手の剥落終へし梅の寺
紅椿地球の裏にカーニバル
さくらさくら神経質にちりぢりに
はなびらの春のプールを見て泣きぬ
うららかや地球老いゆく象の中
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59.
頽落の日々
狼の亡びし後の赤づきん
項垂れて歩むものには犬ふぐり
曇天の梅のをはりの腫れぼつたし
ポケットにあたたかなごみ増えにけり
主老ゆ春蚊のごとく訪ぬれば
リラの雨監視カメラの前でキス
鳥交る詐欺師について学びし日
まるまると太りし虻のホバリング
墓々やおのもおのもに春の夢
十万年後のオンカロのチューリップ
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61.
春水
塵芥の漂ひそめて水温む
淀みよりじわりじわりと温みゆく
折鶴のかかる碑水温む
竿振ひ仕掛けを飛ばす春の水
一列になりて歩くや水温む
街裏に抜くれば日向水温む
よく光るトランペットや水温む
春の水細くなりゐし目をひらき
水温むふと口笛が吹けさうと
トンネルを出づれば春の水の上
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63.
見えぬもの
ゲル動くやう寒明の交差点
鳥帰るプレハブ校舎に換気扇
啓蟄や産業廃棄物収集
地球儀に佐保姫の息触れにけり
花あかり通夜の柩のかたはらに
ハチ公はけふも待ちます養花天
掃除機をさうぢしてをり花の昼
吸殻の浮くにはたづみ蜃気楼
桜蘂ふる見せ消ちに潜むもの
スプリングセールのペットショップかな
========================
以上 予選通過全25作品
●
2013年3月19日火曜日
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152 件のコメント:
練習しております。
(敦子さん、表示名をフルネームでおねがいします!笑)
まもなく、選考ライブをスタートしたく思います。
あらためてまして今回捌きを担当します、村越敦です。よろしくお願いいたします。
いちおう前回を踏襲する形で、始まる前にいくつかお知らせさせてください。
【コメントしてくださる皆さんへ】
1)割って入ってくださって結構ですが、いちおう話の流れに乗ってください。
拾いきれず、御コメントをスルーすることもあろうかと思いますが、そのへんはお許しください。
(カオス化の予感も)
2)書き込んだのに表示されない、あるいは、いったん表示されたのに消えてしまったという場合は、再度書き込みをせず、少しお待ちください。
書き込んでいただいたコメントを、ブログサービス(bloggr)が自動的に「スパム」と判断して削除/未公開にしてしまうケースが多々あるのが、コメント消失の原因です。手動でのスパム解除をお待ちいただければ、コメントは無事反映されます。
皆さんこんばんは。テストです。
【うまく流れに乗るには…】
更新ボタンorF5ボタンを適宜押していただく形でよろしくお願いいたします。(自動更新されません)
【基本方針について】
審査選考と銘打ちましたが、優劣をつけて、ふるいにかけて、優秀作を選ぶという態度よりも、おもしろい作品、おもしろい箇所を見つけようというのを基本姿勢にしたいと思います。
ただ、どこがつまらないか、どこがダメかといった指摘等もまた、作者にとっては、称揚と同じくらいに貴重なものだと、経験上、思います。否定的見解も忌憚なく披瀝していただければ、と思います。
また今回は前回までとやや異なり、【大賞1作品、準賞2~3作品】を選出予定です。
あ、すいません。
了解です。
了解ですが
名前ってその都度入れないと出ないんですか?
岸本テストです。
>龍吉さん
どうやらそういう仕様のようです、すみません…。
予測変換などなどでどうにか乗り切っていただけますと!
ハイっ、了解!
それではみなさまお揃いのようなので、選考ライブ、スタートしたいと思います!
あらためまして今日捌きを務めます、村越です。よろしくお願いいたします。
F5キーを連打しながら笑、お楽しみ下さいませ。
訳あって、慣れないPCで参加します。
どうも坂西敦子にしたいみたいなので、
間違ったらお許しを。
岸本尚毅です。特選は61番 並選は4、30、45、59番です。
ぼくの選は
並選 35 「風の日」
39 「帽子」
56 「オートリバース」
59 「頽落の日々」
特選 63 「見えぬもの」
でした。
岸本さん、ありがとうございます。
それでは他のお二方にも、まず【特選1作品、並選4作品】の番号を書き込んでいただけますでしょうか。
阪西敦子です。
特選は28、
並選が32、40、55、63です。
みなさまありがとうございます。
いま集計しますので、しばしお待ちください。
その間に選の理由をお聞かせいただけると嬉しいです。
28.日曜日
普通のことを普通に描くんですけれども、ちょっと新しい感興を呼び起こすというところがすごいなと思いました。
32.猫の子
普段起こっていることの中で、ちょっと変なところに気づく人なんですね。でも、その、気づきに無理がなくて、興味を誘われます。
40 みなしご
普通に始まって普通じゃなく終わるところが興味深かった。それでもその転換に無理がないと思います。特に前半が好きでした。
55転ぶ
普段詠みつけない句なのですが、面白かった。読者の知覚に訴えるというところで、この句も揺さぶられるなあと思いました。
63.見えぬもの
やはり普通のことを描くのですが、少し混ざった感傷がよいと思います。少し影がありますが、影影していなくて、深みがあると思います。
岸本です。61番は、同じ季題で手を変え品を変えて詠んでいる点を買いました。個々の句では、塵芥、淀み、折鶴、竿、トランペット、口笛、トンネルなど粒は揃っていた。選外にしたが35番と39番も佳いと思いました。
岸本さん、龍吉さんも理由をお聞かせ下さい。
【63 見えぬもの】
連作として独特の視点があってまとまっている。俳句の緩急の取り方が自然に流れていていい。1句目の俯瞰から入っていく映画的な導入句。2句目のプレハブ校舎は東北の学校でしょうか。3句目「産業廃棄物収集」って言われても・・・というところはあるのですが。〈地球儀に佐保姫の息触れにけり〉「佐保姫の息」で春風の撫でてゆく気持ちよさが表現されています。〈ハチ公はけふも待ちます養花天〉も麗らかな空気が伝わってきました。ハチ公像というより生きているハチ公が待っているかのようです。〈掃除機をさうぢしてをり花の昼〉には使っている掃除機に結局使われているという諧謔性。〈桜蘂ふる見せ消ちに潜むもの〉桜蘂の降るようすが見せ消ちの符号や線を喚起したのかもしれない。〈スプリングセールのペットショップかな〉シニカルな提言で締めて、全体的なまとまりを感じました。
みなさまありがとうございます。(龍吉さんはどうぞそのままお続けくださいませ。)
得点は、以下のとおりとなりました。
4.傾ぐ癖(尚毅○)
5.ひと
14.共鳴
15.さっきまで
25.喪失
27.肩こり
28.日曜日(敦子◎)
30.採光(尚毅○)
32.猫の子(敦子○)
34.門限
35.風の日(龍吉○)
39.帽子(龍吉○)
40.みなしご(敦子○)
42.何の国
43.家霊
45.ショー(尚毅○)
46.メルヘン
48.お年頃
53.夏草
54.FUKAIPRODUCE羽衣「サロメvs.ヨカナーン」より
55.転ぶ(敦子○)
56.オートリバース(龍吉○)
59.頽落の日々(尚毅○、龍吉○)
61.春水(尚毅◎)
63.見えぬもの(龍吉◎、敦子○)
並選につきまして。
【35 風の日】
突出した句がたくさんあるわけではないのですが、纏まっていて自分の許容範囲に最も近い感じがしたので好きな作品です。〈雪代の枝先流しつつ流れ〉〈春めくや塀より長き箒の柄〉は秀句です。
でもきれいに纏まっている分平句には既視感を感じるのですよね。
【39 帽子】
〈しぐるるや改行の無き現代詩〉から始まって、前半好きです。詩的表現が甘く感じていかにもつくりもののような気がして特選からは外してしまったのです。
【56 オートリバース】
〈朧夜にロールキャベツは泳ぐなり〉〈倒立す早春のほろにがき野に〉〈はなびらの春のプールを見て泣きぬ〉などが好きでしたね。現代俳句というか現在俳句というのでしょうか。ちょっと理解できないものがありました。そこがこの方の言いたいところなのかもしれませんが。
【59 頽落の日々】
実の部分の俳句がとても好きでした。〈曇天の梅のをはりの腫れぼつたし〉〈ポケットにあたたかなごみ増えにけり〉〈ポケットにあたたかなごみ増えにけり〉〈まるまると太りし虻のホバリング〉まとまりがあった。
阪西敦子です、
特選の作品に関してもう少し。
よいと思ったのは、冒頭の山眠る、3句目の如月、それから後半の5句です。
63は特選と迷いました。好きな句も龍吉さんとほぼかぶります。
「63.見えぬもの」が3点
「28.日曜日」「59.頽落の日々」「61.春水」が2点
ということでかなり割れたなぁという印象なのですが笑、みなさまいかがでしょうか。
28と32も面白かった。55の転ぶ自分の句は面白い。
4番は、軍配、春の夢、雛、雪解け、耕し、啓蟄(「長き方」が意味がわかりにくい)が注目句です。
岸本さんは
28.日曜日(敦子◎)
32.猫の子(敦子○)
35.風の日(龍吉○)
39.帽子(龍吉○)
も惹かれる部分がお有りだったとのことですが、他のお二人がとられている「63.見えぬもの」に関してはどのような感想を持たれましたか?
30番は、巣立鳥、産んで、赤い服、下萌、ものの芽、パンジー にマルをつけました。
岸本さん…さらに割ります?
じゃあ、わたしも30、56も好きでした。
45番は、しぐるる、言ふこと、銀幕、繰り返し、大抵の にマル印です。
んん、みなさん後出しでお好きな作品を挙げる流れですね…!?笑
龍吉さんももしおありでしたら、ぜひ!
59番は、オオカミ、項、曇天、ポケット、主老、リラ、まるまる がマルです。
(このカオス感が選考ライブの醍醐味、ということで。笑)
28 全体に疵無く仕上がってる作品だと思いましたが。静か過ぎませんか。
普通に10句纏めて発表する連作と応募作の連作では違うと思うのです。
61「水」のテーマで全体を押さえたところはエラいですよね。
春水なのだから「温む」にこだわらなくても良かったのでは。
63については、スプリング、ハチ公、ゲルなど、発想が面白いですね。
そろそろ63に着きそうですね。
>28 全体に疵無く仕上がってる作品だと思いましたが。静か過ぎませんか。
普通に10句纏めて発表する連作と応募作の連作では違うと思うのです。
お二方、このご意見に関してはいかがでしょうか。特に敦子さん、特選で採られてますので。
28「日曜日」の面白さは、この妙に静かなところにふとある引っかかりだと思うんですが。何か気になるんです。おとなしい子ほど気になるというような。
>そろそろ63に着きそうですね。
無事、着地しました。
ということでこの流れですと、「63.見えぬもの」を大賞、ということにしたいのですが、みなさま(特に採られていない岸本さん)、いかがでしょうか。
発想のおもしろさと作品としての完成度の関連などありましたら。>みなさま
(「28.日曜日」、「63.見えぬもの」、同時進行で参りましょう。)
28は、山眠る、コート、鳥雲、山下清、滅びゆく にマルをつけました。傷がない、句意がわかりやすい。季題そのものを詠んだ句が多いので、季題と俳句の関係がよくこなれている。
28 なるほど。俳句の基本のやさしい語り口はいいですよね。〈滅びゆく星の桜を仰ぎけり〉は好きでした。
「山眠る」の静けさ濃淡の重なりのようなところも独特ですし、如月の雲というのもそんなに詠まれていない、双子の春の川の句もぞわぞわしますし、花の種のしづかな日曜日はしづかなといってるけれど、決して無音ではない、滅びゆくの句は、そうですね、いろいろいわれそうですけど、桜だから正直なところなのではないか。
どれも季題が息づいているとおもいます。
28、天文や時候のような大味な季語が若干多い感がありますが、そのあたりは連作としての完成度と関連はあるでしょうか。
28 〈春の川覗いてゐたる双子かな〉は双子だけでなりたっているのであまり好きではありませんが。。
そうですねえ、確かにそれはいえますか。でも、ふたりがふたりとも引き寄せられるってちょっと不思議じゃないですか。
それが双子だからですよ。何しろ呼ばれたら一緒に返事するし。まあ疵がない連作です。
「28.日曜日」、静謐で不思議な世界感が魅力、という感じでしょうか…。
63は、ゲル、ハチ公、ペットショップは季題をよく消化して、俳味があります。啓蟄、佐保姫、掃除機、桜蕊は穿ち方がしっくり来なかった。蜃気楼は季題が宙に浮いている感じがします。ただし、同程度の疑問点は、他の候補作にもありますのでさほどネガティブではない。
みなさま、いちおう先に進めますと笑、「63.見えぬもの」が大賞というこの流れについて異論はございませんでしょうか。
賛否ご忌憚なきご意見をお聞かせいただけると。
ケチをつけるとしたらタイトルの「日曜日」くらいでしょうか。
お二人がとられた59はその点、トーンにめりはりがあるという感じがありますが、ところどころ意味のつかみづらいところがあって。
曇天の句、ポケットの句は好きでしたが、項垂れての「歩むものには」や、主老ゆの「春蚊のごとく」は主か訪問者かというところ、
鳥交るの「について」は「に従いて」か「何々について」かなど迷いました。
>岸本さん
「穿ち方がしっくり来なかった」というのは、どういった感覚でしょうか。
季語がやや落ち着いていない印象、という感じですかね?
「59 頽落の日々」、敦子さんの仰るとおり、やや意味や主客が判然としない部分がありそうですかね…?
わぁ、敦くん、ごめんなさい。
違う方向に…。
岸本さんのおっしゃる「穿ち方」とは、句の方向性みたいなことですか。
あるいは、なんというか、句の中で面白さが完結しているということなのでしょうか。
啓蟄、花の昼、蜃気楼、桜蕊、佐保姫など、季題が凝っているのですが、
凝った季題をじっくり消化しようとしているのか、不協和音に持って行こうとしているのか、
読む立場としては不安が残りますね。
鳥帰る、プレハブ、換気扇くらいだと何となく情感がわかるのですが。
寒明、養花天は腑に落ちました。
59 ぼくは実のある作品は好きでしたが〈リラの雨監視カメラの前でキス〉〈鳥交る詐欺師について学びし日〉まで広がるとなにを伝えたいのかわからなくなりますね。
63 作り方の違いでしょうか。
啓蟄、花の昼、蜃気楼、桜蕊、佐保姫などに季題が凝っているという感覚ないんですよね。
>龍吉さん
「実のある」というのはどういうイメージで把握すればよいでしょうか…?
>岸本さん
なるほど、「穿ち方」のニュアンスがよく立ち上がりました。
敦子さん、そのあたりは一読気になりませんでしたか?
虚と実で捉えたところの「実」です。
監視カメラのある街角とリラの花はよく合っている思いました(かつての共産圏とか)。詐欺師に弟子入りする、という事態は想像できますが、詐欺の練習をしていたら、そのへんで鳥がつるんでいたという意味かもしれない。鳥の鷺と詐欺師とがダジャレになっているのかもしれない。鳥さかるという季題が俳句の中でどのように働いているかというと疑問。
「季題が凝っている感覚」のズレ、興味深いです。
ふたたび63.
啓蟄については、同感ですが、地球儀や掃除機はわりと正直な実感のような気がするのですが。まあ「さうぢ」のあたりが、事柄のほうを先行させてしまうのかなあ。
>虚と実で捉えたところの「実」です。
合点、失礼いたしました。
現在話題になっているのが、
「63.見えぬもの」「28.日曜日」「59.頽落の日々」「61.春水」
の4作品ですが、
話の流れとしては、
「63.見えぬもの」、
ついで
「28.日曜日」「59.頽落の日々」
というような感じでしょうか。
63よりもほかの作品をぜひ推したい、という方はいらっしゃいますか?
リラの雨…、う~ん、ひとつ取り上げて言われると、実があるのかもしれないのですが、やっぱり、なかなかどれも実体に行き着けない感じがしました。
あ、いえ、これは異議としてではなく。
いまのは、59に関してですね?>敦子さん
あ、さうです、さうです。
10句の連作としてどうか、という観点を導き入れるといかがでしょうか…。>みなさま
そして岸本さんのご反対がなければ、大賞はこのまま63番に、ということになりそうですが…。笑
きれいにまとまっているのは「28.日曜日」かなぁ。
おそらく岸本さんは反対でもないけど、賛成でもないというところかもしれませんね(笑)。
おおっ!龍吉さんは28推しですか。
みなさま、いかがでしょう。
さっき、28のタイトルの話がありましたけど、見逃してくださいます?
というのは、さておき、63は「見えぬもの」でしたね。これはどうです。
「既視感のなさ」という観点では、63は立派だと思います。
タイトルの是非に関してでしょうか?
これは今、気づいたことなんですけど、タイトルのことを考えると63が確かに少し、企図的に見えてくるようにも思われます。
あ、いまのは敦子さんのご発言に対してでした。
>岸本さん
なるほど…。笑
これはなにやら難しそうですが…。
逆にこの作品を絶対推したい、という方はいらっしゃいますでしょうか。
>企図的に見えてくる
なにやら不穏な雰囲気が…?
岸本さん、龍吉さん、いかがでしょうか??
大賞はお二方いちゃーいけないの?
63が主流というのもあっけないような気もするし。
俳句の道としては両極のような気もするけど、両作ともまとまっていると思うけど。
(のこり1時間弱で決着をつけたく思います。)
>大賞はお二方いちゃーいけないの?
いえ、勿論問題有りません!
「28.日曜日」「63.見えぬもの」
の両作を大賞にする、ということも大いにアリかと思います。
ただ「59.頽落の日々」をどうするか問題が残りそうですね…。
というと。
えーっと、59番も互選が2点で、わりかし話も盛り上がっていたように見受けられましたので…。
いいのではないでしょうか。
ほかの二つともまた違った方向ですし。
連作の「連」ってところに、特徴がありますよね。
ありがとうございます。ほかのお二方、いかがでしょうか。
「28.日曜日」「59.頽落の日々」「63.見えぬもの」の3作を大賞、ということになりそうですが…。
ぼくは「59.頽落の日々」は「63.見えぬもの」と比べて「63.見えぬもの」を推したのですが、この二作は近いところに位置していると思うんですね。といってこの二作が上位を占めたら危険な感じがしたので「28.日曜日」と「63.見えぬもの」を推したいとおもいます。
岸本さん、いかがですか?
28と63の2件受賞の案に賛成します。59は惜しい。
みなさま、ありがとうございます。
では次が100コメント目、ということですので…
第3回週刊俳句10句競作大賞は、
「28.日曜日」「63.見えぬもの」
の2作品、ということにしたいと思います。
おめでとうございます。
では残りの時間に関してはここまでまだあまり話題になっていない作品に関して、自由にコメントいただければと思います。
お三方の互選で選ばれなかった作品に関しても、ご意見あればぜひお願い致します。
ちなみに、注目作品はこのあたりでした。
4.傾ぐ癖(尚毅○)
30.採光(尚毅○)
32.猫の子(敦子○)
35.風の日(龍吉○)
39.帽子(龍吉○)
40.みなしご(敦子○)
45.ショー(尚毅○)
55.転ぶ(敦子○)
56.オートリバース(龍吉○)
「4 傾ぐ癖」
地球が傾いでいる実感はないのですが、地球儀を初めて見たときにはオドロキでした。視点がいいですね。
三句目に春の夢がありますが、夢って何でも可能になるものだから表現としては弱まるのでは。
4 〈傾ぐ癖ありて我らが春の星〉〈雪解の橋がびしよびしよ昼の月〉はいいですよ。
45の「繰り返し繰り返し冬の川渡る」は、いくつかの川を渡って通勤する人の目に映った冬の川の風景が想像されます。
ありがとうございます。4番は岸本さんも並選で採られてますね。
敦子さん、なにかございますでしょうか。
雪解の橋の句、花の種と野菜の種の句、あたりまえですが、言い直すと何かが加わるものってあるなあとおもいました。
視点なんですかね。
雪解の橋がびしよびしよ昼の月 は、雪解で濡れている橋のかなたに昼の月が見えている風景です。「雪解の橋濡れてゐる昼の月」ではなく「びしよびしよ」が冒険ですね。
45の岸本さんの上げられた句は、私も好きでした。ちょっとこの連作におくとおおげさになっちゃうんですけど、そのくらいがいいかなという感じ。月氷るの句も、黒兎の句も、ここだと大層なんですが、ふとあると滋味がでていいなあと思います。
「30.採光」、岸本さんが採られているほか、敦子さんも気になる作品に挙げられていますが、これはいかがでしょう。
「野菜の種と花の種」で句意は伝わります。欲をいえば、「分けてある」は言わずに済ませたい。
「30 採光」
〈パンジーと藁に産みたる鶏卵と〉が好きでした。
ものをよく視るということをされているようなのでこれから伸びていく人だと思います。
「花の種野菜の種と分けてある」に関してですね。
赤い服 は梅林に連れて来られた小さい子供の姿がよく出ている。
そうそう、わたしの読みつけないままに好きだった55ですが、お二方はいかがだったのでしょうか。私は先ほど岸本さんもおっしゃった表題の句、その次の尖塔の句、それからちょっとほわんとしてますがのこぎりの句などが、わりと身にしみたのですが。
>岸本さん
「赤い服着せてしづかや梅の花」ですね。
30〈産んでみてこれからのこと子猫かな〉書いてある通りに読むとこれは自分が産んでいるように見えますけど。
55番、敦子さんがお好きというのはやや意外ですが。笑
>龍吉さん
この形だと、たしかにそう読めますね。
敦さん、一応順番通りに行ってるんですよね。
はい、そのつもりではあります…。笑
30、30と。
はい、ちょいちょいおもしろいことを入れてくれるサービスのある作品だなと思いました。すこし、わかりやすいのかしら。そうですね、中ではやはり赤い服の句と、パンジーの句が、こちらで面白さを探させてくれてうれしい句と思います。下萌の句は、少し何かに既視がありますが、でもあまり言ってないというところでは好きです。
仕切り直しの意味も込めて、
「32.猫の子」
に移りたいと思うのですが、お好きな句などあれば是非おねがいします。
時間も迫っているので、
35.風の日(龍吉○)
39.帽子(龍吉○)
あたりも、ご感想いただけるとうれしいです。
30ふたたび。子猫の句。
そうなんですよね、全っ然、隙間のない切れってかんじでしょうか。
32〈初鏡ファイティングポーズとつてみる〉「みる」がいけなかったなぁ〈待春の鳥をつかめば骨のある〉〈卓袱台を三つつなげる春祭〉これらは好きでした。「らいてう忌」が出てくるのがわからない。教育ということからでしょうか?
子猫からの猫の子、猫の子…。
冬木立の句、待春の句、春祭の句は季題の掬い方が作者に根ざしていてすきでした。らいてう忌もなにやら言われるとよくわかる気になれる。飛び出しのいい句ですよね。
駆けて来て行きすぎる人冬木立 は、葉を落として視界がよくなった「冬木立」の感じが出ています。「待春の鳥をつかめば骨のある」は、よく慣れている小鳥に触れたら骨格を感じた、と解しました(骨付きのチキンではない)。
「39 帽子」
「ぱたぱた畳むパイプ椅子」は他でもみました。頭に残るフレーズということでしょうか。
魔女で陳腐になったのでは。しかもこれが作者の一押しなわけで。他の作品はいいのになぁ。
>飛び出しのいい句
そうですね。うっすら漂う滑稽味から、作者の人柄も見えてくるかもしれませんね。
(みなさま、時間も押しているので、12時45分を終了時間としたいと思います。そこまでで可能な限り、コメントいただけると嬉しいです。)
「40 みなしご」
〈冬の日のはねる音符にさはりたし〉から3句目まで好きです。〈ひらがなでつくる小鳥や雪のこゑ〉もいいよねー。4
句目からがいただけなかった。
35風の日。
ちゃんとしてましたね…そっか。
なんでしょう、あっさりしすぎてたのか。
金星の昼の句などは好きでした。ひろがりがあって、でも無理もなくて。
料峭の句、「水深深き湖上」が意味はわかりますがちょっともたつくような気がしました。
最後の句、「もののひとつに」をまだまだ使ってゆくことは個人的には挑戦的で嫌いではありませんが、春ショールだとうむむ。
35番は龍吉さんも、
>でもきれいに纏まっている分平句には既視感を感じるのですよね。
と仰ってますね。
32 (骨付きのチキンではない)←同感です
>(骨付きのチキンではない)
けっこう、今日一番おもしろい部分な気がしています…。笑
「45 ショー」
〈黒兎抱かれシャンソンの中は雨〉は好きです。
タイトルの「ショー」の意味するのは連作全体がショーということなんでしょうか。
ここの「不器男忌」がどうして出てくるのかわからなかった。
55番は出たので、「56.オートリバース(龍吉○)」。
これ敦子さんも”気になる”に挙げられていますが、みなさまいかがですか。
55の 転ぶ自分は白いと思ひつつ転ぶ は面白いですね。
岸本さん、この句は先程も挙げられていますが、どのあたりが斬新でしょうか。
39.帽子。
シチューの人参や、空缶の水鳥の句、単純すぎてほんとうのところわかったのかわかりませんが、くすぐられるようで好きでした。なんか理屈じゃないんですね。
それ以外の句はその逆に、単純ではない情感をきちんと述べてしまった様な気がします。
55の転ぶ自分の岸本さんの評を待ちつつ。
56.オートリバースで好きだったのは、ロールキャベツの句、紅椿の句、はなびらの句、うららかやの句。最後の2句は、とても不思議で、実体のあるものをはっきりとむしろ散文的に述べたのに、句が妙にあいまいなところ。さっきから意味が取りにくいなどと言ったあとで恐縮なんですが、こういう意味の取りづらさは嫌いではなくて。綱渡りみたいですが、全体でしっかりある感興を伝えている気がします。
転ぶ自分は白いと思ひつつ転ぶ は、あっしまった、転ぶ、と思った瞬間(足が地についていない)、離見の見のように自分の姿が頭をよぎる、その自分の姿が「白い」と感じたんですね。感覚的に納得できました。
55番・転ぶ自分の句、56番の一連、いずれも魅力的に見えてきました。
その「55 転ぶ」
〈のこぎりに夢引くときの静かさよ〉この作りはいいと思いました。「洗顔ののち」「はぶらしに」もいいですね。〈虫ピンに虹押さへれば虹虫に〉「虹虫」はオチになってしまったたような。
というころでおよそ3時間に渡って進めてまいりました選考ライブも佳境ということで、最後に予選通過作品全体を読んでのご感想など、全体を踏まえてのご意見をいただければと思います。
やや無茶ぶりで申し訳ないのですが(汗)、みなさまお願いいたします。
敦さん、お疲れさまでした。
さすがに予選通過の作品群は読み応えがありました。各連作ともに光る作品がありました。全体に言えることですが、季語の扱い方に疑問が残る作品も多々あったように感じました。
龍吉さん、ありがとうございます。みなさまのコメントを待って、締めとしたいと思います。
ひとつの句、あるいはひとつの魅力を言うのに、いろんな言い方があるものだなということを改めて。
お二人にはかなりわがままを聞いていただいてしまいましたが、おかげさまですっきりです。頭は熱もって朦朧としてますけど。
でも、ちょっと朦朧とした中にも、なんとなく句の趣味が形をとりつつあって、いい思いさせていただきました。
ありがとうございました。
季題にこだわった句と、無季の句とを、句毎に使い分けている作家が少なくなかった。それは賢明だと思います。
審査員のみなさま、長時間にわたり、本当にありがとうございました。
お三方とも予選通過作品を非常に丁寧に読み解いてくださり、私も作品を出せばよかったと後悔しております。
またみなさまの最後のコメントには考えさせられる部分が多く、今日はまだまだ眠れなさそうです。笑
そしてここまで読んでいただいた読者のみなさまにも、併せて深く御礼申し上げます。
今日の選考結果については週刊俳句本誌3月24日号にて(このやりとりも含め)発表いたしますので、どうぞご期待ください。
それではみなさま、また今週末の日曜日にお会いしましょう。
おやすみなさいませ。
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