2012年5月3日木曜日

●2番の独居房 中嶋憲武

2番の独居房

中嶋憲武


眠れない夜。風が窓をたたき、手招きして誘い水を撒く。眠れない夜と泉谷しげるの歌を歌う。

眠れない。

たとえ君が目の前にひざまずいてすべてを許してほしいと涙流してもと、オフコースの眠れぬ夜を歌う。

眠れない。

帰ってきて自作のカレー(2日め)食って20時に寝てさっき起きた。

仕方がないので、コンビニエンスストアーへ今度書かなければならぬある文章のために、コピーを取りに行く。隣の雑誌のコーナーにあった週刊文春。小島慶子、小沢一郎、ポール・マッカートニー、木嶋佳苗のマンガ、佐野優子のグラビアなどにつられてnanacoにて購入。

ポール・マッカートニーが80年に来日したとき大麻所持で捕まり、留置場でイエスタデイを含め4曲もリクエストに応え、アカペラで歌ったという記事。この記事によると、ポールは2番の独居房に入っていたという。YMOの「ナイスエイジ」という曲のなかで
「ニュース速報、ニュース速報、22番は今日で2週間経ってしまったんですけど、彼はそこには居られなくて、花のように姿を現します」
とナレーションが曲間に入る。この22番はポールが入っていた独房の番号だと解説されていたので、てっきり22番だと思っていたのだが、2番であったのか。それともどちらかが記憶違いなのか。ま、32年も前のことなんで今となってはどっちでもいいんだけれど。

そういえばNHKの人形劇「ネコジャラ市の11人」で、ガンバルニャンの婚約者(結局、婚約解消に至る)ミケ・ランジェロ姫は三毛猫だったなあとランちゃん(三毛猫。本名ミケランジェロ)を見てて思い出す。

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