【俳誌拝読】
『都市』2012年10月号を読む
西原天気
発行・編集人:中西夕紀。A5判、本文42ページ。巻頭に、筑紫磐井「俳句の歴史入門講座26 季語25 二十四節気インタビュー」、大庭紫逢「現代川柳考3 川柳の成立」。ほか、栗山心「俳句月評(第12回)十年生が読む入門書」では、『十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う』(堀本裕樹/カンゼン)、『決定版 俳句入門』(『俳句』編集部/角川学芸出版)の2冊を取り上げる。
以下、会員諸氏の作品から気ままに。
新神輿金銀よりも白木美し 中西夕紀
写真ボックス白靴の足かしこまる 砂金 明
砂浜の荷物の番やサングラス 坂本遊美
孑孒に鉢の深さの足らざるに 田中翔子
なけなしの奥歯削られ青嵐 安藤風林
風鈴や全集すべてばら売りに 栗山 心
蟇歩む金環蝕の小くらがり 桜木七海
走り根の瘤五つ六つ木下闇 高見 悠
聖五月鳥の持ち去る鳥の羽 野川美渦
木漏れ日に日蝕の影風薫る 丸山 桃
亀虫の若葉一枚頼りとし 森 有也
2012年10月11日木曜日
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