歌仙「百号」
燕来る頃を百号来たりけり 小雨 晩春
腰の高さに木瓜の生垣 天気 晩春
床屋から坊主頭の子の出でて 敦 雑
本塁打王さても大望 銀河 雑
舟の上に透き通るまで月眺む 遥 月の座・仲秋
鳴子かすめて走るあやかし 恵 三秋
〔初折裏〕
首筋に塗るお白粉へ秋の風 由季 三秋
接吻の痕疼く早番 お気楽堂 恋
片陰の陰も君へとしなだれる ねこ 恋/晩夏
シャーレに咲ける塩の結晶 藤幹子 雑
雪深きここを果無山といふ 銀河 晩冬
羊数へて寒月の宿 三だる 冬・月の座
いみじくもベジタリアンの大嚔 由季/うさぎ 三冬
噂の元はとあるウェブログ お気楽堂 雑
ねんごろに筆の穂先を整へて 敦 雑
すめらみくにのもとの一滴 分度器 雑
下戸ばかりようも揃ひし花の宴 お気楽堂 春・花の座
鵯越の霜の別れぞ 遥 晩春
〔名残表〕
陽炎に包まれ世界新記録 三だる 三春
皮から作る餃子パーティー お気楽堂 雑
難事件アガサの霊に訊いてみよ 七 雑
そして誰もが虹を見上ぐる 三だる 夏
金魚売ゆるりゆるりと橋渡り 由季 三夏
六道辻の喧嘩えれじい 七 雑
侍の扮装のまま歯科医院 恵 雑
親の知らない逢瀬かさねる 銀河 恋
前戯なき戦い若さゆゑ許す 分度器 恋
いきなり終はる半島の道 由季 雑
海亀の涙に映る夜半の月 廣島屋 秋・月の座
どぶろく仕込む卓球少女 恵 晩秋
〔名残裏〕
御法度の金糸銀糸に木の実降る 由季 三秋
紅い小鳥の群れる山頂 M玉 雑
水曜のメリーゴーランドに一人 三だる 雑
裏の川まで馬を洗ひに お気楽堂 雑
あまたなる泡のごとくに山桜 敦 春・花の座
つひに見えなくなる凧 三だる 三春
起首:2009年3月16日 21:31
満尾:2009年8月16日 0:20
12 件のコメント:
ご歓談タイムです。参加された方も見物専門だった方も、また初めて見たという方も、ご遠慮なくどうぞ。
「百号」満尾おめでとうございます!
てんきさん、捌き役お疲れさまでした。
連歌は、初めての経験でしたので、
てんきさんの捌きと解説が、
とても勉強になりました♪
「花」を「桜」と詠んではいけないことも
初めて知りました。
次回、企画された際には、
もう少しマシな句で、
参加したいと思っております(苦笑)
天気さま
「百号」満尾、おめでとうございます!へっぽこ&意味不明な付け句ばかりで申し訳ありませんでした。それでも何とか一句、つなげることが出来てほっとしています。
連句、楽しいですね♪(捌きの方はその分大変だと思いますがww)
「百号」満尾おめでとうございます。
天気さま、みなさま、お世話になりました。
歌仙を巻くのは3回目でしたが、
出勝方式は初めてで、
ドキドキしながら最後まで目が離せませんでした。
楽しかったです。ありがとうございました。
「百号」満尾おめでとうございます。
天気さん、お捌きお疲れ様でした。
また、連衆の皆様、ありがとうございました。
「百年」も同時に参加させていただきましたが、どちらも変化して行く場面を楽しませていただきました。
しょうもない付句ばかり出してしまいお恥ずかしい限りですが、本物の初心者ゆえお許しいただきたく。
また機会があったら参加してみようと思いました。ありがとうございました。
連衆の皆様、天気様、「百号」満尾おめでとうございます。
名捌き、おつかれさまでした( ^^) _旦~~
名残の裏の淡い感じがとても好きです。
機会があればまたトライさせてくださいね。よろしくおねがいします。
「百号」満尾おめでとうございます。
天気様、皆様、ありがとうございました。
天気さんのご親切な案内で全くの初心者の私でも満尾まで楽しく参加できました。
野暮な付句を恥ずかしく思っています。
もっと「粋」な句を付けたいなあと毎回思っていました。
次回、また機会がありましたらよろしくお願いします。
長丁場の捌きをつかさどっていただきありがとうございました、百号記念はえーと5ヶ月、今何号だったか見るのをわすれましたが、なんとか最後までついて行くことが出来ました。
天気さんの緩急自在のながしかた、、連衆のかたの関わり方もとてもおもしろく、でも私のほで波に乗れるときと、乗れないとき、とんでもない乗り方、とむらがあり反省しきりです、でも。ここが連句という共同製作のおもしろさかな、とおもいつつ。
お世話になりました。またよろしくお願いします。
百号、いま見渡してみると、名残表まで、かなり暴れてますね。ステキです。
そこからギアシフトするように、名残裏の静謐。
楽しめました。
そうか、何かいつもと違うなと思ったら、天気さんが捌きだけに徹していたのか。いや、辛かったでしょう。雨男さん出れば良かったのに(笑)。
とにかく一句だけでも採られて幸いでした。いいですね、この「百号」。
二つの連句を、同時進行すると言う離れ技!?見事なお捌きで、無事満尾。おめでとうございます。
「片陰の陰も君へとしなだれる ねこ 恋/晩夏
シャーレに咲ける塩の結晶 藤幹子 雑
雪深きここを果無山といふ 銀河 晩冬
羊数へて寒月の宿 三だる 冬・月の座」
「 裏の川まで馬を洗ひに お気楽堂 雑
あまたなる泡のごとくに山桜 敦 春・花の座
つひに見えなくなる凧 三だる 三春」
こちらは、この辺りが好みです。
ありがとうございました。
またの機会を楽しみにしております。 七
みなさま、こんばんは。
またいずれ巻きましょう。
捌きを変えて、スタイルを変えて、とか。
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