樋口由紀子
応接間の金魚逆立ちしてみせる
西尾栞 (にしお・しおり) 1909~1995
「応接間」に時代を感じる。一昔前はちょっとした家には応接間があった。もちろん、今だってある。しかし、ニュアンス的になんとなく違う。かっての「応接間」はステータスシンボルのような、そんな雰囲気があった。応接間で待たしている主と待たされている客の関係性なども想像できる。
この応接間には鳥や獣の剥製や絵画が飾ってあるのだろう。客が待たされるのは毎度のことなので、金魚も心得ている。それで逆立ちの芸を披露した。「いやー、待たせたな」と主がお出ましになるまで、たぶんもう少し時間はかかるだろう。
西尾栞は麻生路郎没後の「川柳塔」主幹。
「応接間」に時代を感じる。一昔前はちょっとした家には応接間があった。もちろん、今だってある。しかし、ニュアンス的になんとなく違う。かっての「応接間」はステータスシンボルのような、そんな雰囲気があった。応接間で待たしている主と待たされている客の関係性なども想像できる。
この応接間には鳥や獣の剥製や絵画が飾ってあるのだろう。客が待たされるのは毎度のことなので、金魚も心得ている。それで逆立ちの芸を披露した。「いやー、待たせたな」と主がお出ましになるまで、たぶんもう少し時間はかかるだろう。
西尾栞は麻生路郎没後の「川柳塔」主幹。
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