おんつぼ 01
ハウンド・ドッグ・テイラー Hound Dog Taylor
山田露結
おんつぼ=音楽のツボ
例えばハウンドドッグ・テイラー。彼が演奏するのはブルースですが初めて聴いたときは高校生のパンク・バンドのデモテープかと思いました。「ガハハハ、オレはバカだぜ!」と言わんばかりに、これでもかとスライド・ギターを掻き鳴らします。はっきりいってかなりイっちゃってます。チューニングもアヤしいしリズムもツンのめってます。こんな事やろうと思って出来るもんじゃありません。
注目すべきは彼のバンド「ハウス・ロッカーズ」のギター二本とドラムスというベースレス編成。ベース無しというのは例えてみればダシの効いていないスープのような気もしますが、どういうわけかこの妙なスカスカ感がグッときます(もっとも、サイドギターはベース的な低音の動きをしています)。ちなみにこのスタイルは後年、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンに受け継がれています。
ハチャメチャな演奏、かなりチンピラッっぽい外見、バカさ加減、日本製のへんてこギター(カワイ製?)、そして彼の手には指が6本あったという妙な逸話(本当らしいですが、6本目の指はほとんど動かなかったようです)などなど、何もかもがステキなブルース・マンなのです!
バカ度 ★★★★★
チンピラ度 ★★★★★
〔アルバム〕 ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウスロッカーズ
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3 件のコメント:
指が6本!
アマゾンでワン・クリックしそうになっちゃいました。
カワイではなくテスコ(Teisco)ですね
http://jp.youtube.com/watch?v=I-GqcUVoRLI
グループサウンズの頃、上級生のおにいさんが持っていました。
「Beware Of The Dog」というライブ盤の裏ジャケの写真にはしっかりと指が6本写っています。
やはりテスコですかね。何かの記事でカワイだと読んだ記憶があったので。
ちなみに、このデビューアルバム「ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウスロッカーズ」のこの一曲でキメっ!は「GIVE ME BACK MY WIG」(オレのかつらを返せ!)です。
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