200号記念句会録〔1〕
2011年2月20日(日) 於:根岸・西念寺
兼題「台」「東」「根」「岸」+席題「寺」「本」「百」「時計」
梅の香や寺の隣りも寺である らくだ
毛の生えた根つこ並べて雛の市 烏鷺坊
天井ひろし雛の日の西念寺 佳世乃
東北の濁音として雪解川 苑を
夕東風や煮詰めしもののみな静か 猛博
熱き茶の置かれ根岸の蜜柑寺 憲武
三山を百曲がりして春一番 未翔
鳩時計鳴き春障子ふくらます 恵
牛小屋の時計は春の闇の中 る理
服部時計店みぞれはぼたん雪となり 裕
霊園に来て東京の霞かな 狂流
東門を入り都に抱卵期 一雄
腹時計鳴りっぱなしの家族です かまちん
本尊より住職がにぎやかで雪 優夢
対岸に倉庫の並ぶ春の暮 篠
梅が香や用具置場の屋根に人 信治
春の雲台車にアシカのせてゆく 天気
※掲載を応諾いいただいた分のみ掲載。
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