【俳誌拝読】
美しい薄さ
『静かな場所』第7号(2011年9月15日)を読む
西原天気
発行人・対中いずみ。本号から「体制も意匠も新しく」なったと編集後記にあります。さわやかに美しい表紙。本文は16頁と、極薄。
同人5氏の俳句作品が見開きに15句ずつ。同人諸氏による「田中裕明の一句観賞」が巻末近くに配される。招待作品は高柳克弘「光堂」15句。青木亮人の連載「はるかな帰郷~田中裕明の「詩情」について」は本号が第1回。
月光にすててこの脚組みにけり 対中いずみ
何事もなき日のごとく囀れり 藤本夕衣
一行のさみしさに鳥渡りけり 満田春日
蔵の前明るき色に苔咲いて 森賀まり
さやうならみんなはくもくれんのはな 和田 悠
すみれ野を馳せよ黙示録の喇叭 高柳克弘
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2011年9月10日土曜日
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