2019年10月24日木曜日

【俳誌拝読】『豈』第62号(2019年10月)

【俳誌拝読】
『豈』第62号(2019年10月)


B5判・本文120ページ。発行:豈の会。

特集に《現代俳句の古い問題「切れ字と切れは大問題か」》。川本皓嗣、仁平勝、高山れおな、筑紫磐井4氏の論考。

週刊俳句・第650号(2019年10月6日)掲載の特集『切字と切れ』と併せて読めば、現状と論点・問題点がはっきりする。

俳句作品は同人諸氏作品のほか、第5回攝津幸彦記念賞の正賞1作品・準賞2作品、および「新鋭招待作家作品」2作品を掲載。

(ぶつ)として残つてしまひ陶枕は  打田峨者ん

永劫回帰いつかわたしが被る虹  佐藤りえ

図書館は鯨を待っている呼吸  なつはづき

以上、攝津幸彦記念賞の正賞・準賞作品より。

毛虫の毛密々として重ならず  大西朋

物流の果ての渚を歩む蟹  福田若之

以上、招待作品より。

(西原天気・記)

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