2008年7月18日金曜日

さすがに句集ばかりは

さすがに句集ばかりは ● 上野葉月



数年前から決まっていたことなのだが、ついに実家を処分することになった。あ~、もったいない(つい本音が…)。

築35年、いろんなものが溜まっているのだけど、特に書籍とCDの処分には頭を悩ましている。LPは40枚ほどでまあどうにでもなるといえばどうにでもなる数だ(実は20年ぐらい前に空巣にあってLPはそのときすでに多数散逸してしまっている)。

数えてみると書籍はハードカバー300冊以上、文庫本にいたっては500冊以上。あきれたことにほとんど全部読んでいる。いったい私はこれまでの人生で何をやっていたのか? ってなものだ。こんなに本を読む暇があったら何かもっと楽しそうなことがありそうではないか。せめて料理の練習しておいしいものを作って食べたりとか。

しかも、見ていると、どれもこれも最寄の公立図書館で借りることが可能なタイプの本ばかり。正確に調べたわけではないが、任意に抽出してちょっと図書館HPで調べた感触だと優に90%以上は図書館で借り出し可能なものだ。現在入手不可能な珍しいタイプの本もさすがにあるけど、ほんの数冊程度である。賢明なる読者諸氏は結論を先読みしているだろうけど、まあほとんど全て捨ててしまうか"ブクオクして"しまうという展開か。

マンガ本は200冊ぐらいある。これはけっこう現在手に入らないものが多い。そういうのはマンガ喫茶にも図書館にも置いていない。なんかマンガの場合捨ててしまったり売ってしまったりするための選択が難しそうだ。たとえば十年後に『スラムダンク』をマンガ喫茶で閲覧不可能だとはとても思えないけど、『ヒカルの碁』あたりだとちょっと予想が難しいような気がする(ともに週刊少年ジャンプのヒット作であるけど)。その点『百合星人ナオコさん』あたりだと十年後ほとんど入手不可である可能性が(非常に)高いのでかえって判断に苦しまない。

CDは200枚くらいあって、そんなに珍しいものは持っていない。でも買い物嫌いの私が迷いに迷ったあげく買ったものばかりなのでそれなりにけっこう質の高いものが多いような気がして手放すのは忍びない。今後、音楽産業はデータ配信が中心になってきているので音楽CD自体今後珍しくなるかもしれないし。将来に渡って引越しの予定がない人がまとめて預かってくれたりしたらありがたいのだけど。

そういえば、俳句に造詣が深くないこと定評ある葉月ではありますが、句集も十冊程度持っています。これはみな頂き物。さすがに句集ばかりは捨ててくわけには行きませんねえ。

ここまで書いてきて大事なことを忘れていたのに気づいた。私自身の引き取り先が決まっていない。同居人募集中の方いらっしゃいませんか? 家賃半分持ちます。一応英語と日本語とフランス語が話せます。一応IT企業社長でPC修理とか各種設定もできます。一応吉祥寺句会代表ですが、SF小説やポルノ小説も書きます。掃除好きお風呂好きで清潔です、料理は下手だけど。

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