いれもの/かわりみ
宮﨑莉々香
焚火今からだがなくて見ているよ
五本指ソックス薄い光の二〇二
川になるけど口なしではいられん寒っ
むささびと窓のうちがわ昼のこと
ありふれた雪のせかいを歩く靴
道端の冬蜂浮かびくるテレビ
雲がある機嫌いい風枯れてく木
鴨と水見てる知らないわたしひろしま
自転車と葱が遠くになっていく
もみの木をぼーっのっとられて見たよ
テレビにはいない白鳥いない部屋
くらくらが蝋梅のなかへとまじる
不定期・正午更新●『週刊俳句』の裏モノ●another side of HAIKU WEEKLY
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