2008年12月9日火曜日

●おんつぼ07 ジミー・マクグリフ 山田露結


おんつぼ07
ジミー・マクグリフ Jimmy McGriff

山田露結

おんつぼ=音楽のツボ





ジミー・マクグリフはオルガン・プレイヤー。90年代のアシッド・ジャズ・ブームの流れから、そのルーツ的な音として注目されたソウル・ジャズの人です。この手の音はいわゆる一般的なジャズ・ファンにはあまり知られていません。知り合いのジャズ・クラブのマスターはアシッド・ジャズを小馬鹿にしていました。「オルガンものって言うけどさぁ、オルガン・プレイヤーなんてジミー・スミスしかいないでしょ?」と言っていました。

アシッド・ジャズ・ブームにはあのポール・ウェラーも一役買っていたように記憶しています。とすると、あのブームは言ってみればオシャレにカッコ良く音楽を聴くというモッズの原点回帰的な意味合いがあったのかもしれません。日本でのシブヤ系(懐かしい)、橋本徹のフリーソウル/サバービアといったものもこの流れに属するもの、あるいはそれに呼応したものと考えることも出来ます。

ジミー・マクグリフは60年代初めにレイ・チャールズのカバー曲「I've Got A Woman」がヒットし、その後も軽快なR&Bナンバーを数多く録音しています。自ら「オレはジャズ・プレイヤーじゃない。」と言っていたそうですが、年を重ねるにつれて次第にファンク色を強めていきます。

アルバム「ジャイアンツ・オブ・オルガン・カム・トゥギャザー」では同じくオルガン・プレイヤーのリチャード・グルーヴ・ホルムズと競演しています。ヒップでファンキーなダンス・チューン(ダサイですね、この言い方)満載で、脂ののった演奏を聴かせてくれます。怒涛のオルガン・シャワーを浴びて下さい。


腰クネクネ度 ★★★★★
脂ギトギト度 ★★★★★


〔おすすめアルバム〕 ジャイアンツ・オブ・オルガン・カム・トゥギャザー

Richard Groove Holmes with Jimmy McGriff playing Bean's

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